「曲は五つの章から成っていて、阿蘇に降った雨が、せせらぎとなり、川となり、流域の風物と人々の暮らしを映しながら、大河となって有明海に出て行く迄を、自然と人間の調和の“賛歌”として歌い上げる。
 丸山さんの詩の、一見平易でいながら深い内容を湛えた本質に共鳴して、作曲も甚だ平易に、しかし骨格を大切に考える方法をとった。」
 楽譜第40刷出版のおり、團伊玖磨氏がよせた巻頭の言葉(抜粋)です。
 この合唱組曲は、1968年に九州の久留米音協合唱団の創立5周年を祝って作られました。その後、全国に広まり、合唱曲の定番の一つとして、広く歌われるようになりました。当団でも第5回の定期演奏会で演奏を致しましたが、この度、この名曲を次回の定期演奏会で再び演奏することに致しました。